宇宙への秘密の鍵 [本]
英国の理論物理学者、スティーブン・ホーキング氏と娘で作家のルーシー・ホーキング氏が子どもたちのために書いた宇宙冒険小説。
主人公の少年ジョージは、両親の方針で家電製品のない暮らしをしていた。
電話もなければテレビもない。コンピューターなんてもってのほか!
そんなジョージ家の隣には、怪しい家が建っていた。その家に住んでいただろう老人はここ何年か誰も姿を見ない。
ジョージの両親も隣りに近づくのを禁止していた。
ところがある日、ペットの豚を追っていたジョージは隣りの家に入ってしまう。
そこにいたのは、不思議な科学者エリックと娘のアニー。
ジョージはこのエリックに魅せられ、そして彼の持つスーパーコンピュータ<コスモス>の力によって宇宙空間を体験し、宇宙の成り立ちや太陽系の星の姿に夢中になっていく。
しかし、リーパー先生の不可解な行動や暴力的で陰湿ないじめを繰り返す同級生リンゴ達によって、大変な事件に巻き込まれてしまう!
ハリーポッターのように、最初から引き込まれてゆく内容ではなかったけど、<コスモス>を使っての宇宙空間の説明は、難しい内容になりがちなのを主人公が子供という設定を上手く使ってわかりやすくなっていたのは良かった。
この辺りからリーパー先生が不可解な行動をしはじめ、ジョージの活躍が始まる。
ブラックホールについての説明はとてもわかりやすく、勉強になった。
児童書でありながら、大人も十分楽しめる一冊。
三部作構成になっており、来年第二部がその翌年に第三部が出版される予定らしい。
コメント 0